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| 高校生らヘベレケ〜葉山・家出、シンナーを吸う |
| 昭和46(1971)年6月9日・神奈川新聞 |
| 葉山署は7日夜、森戸海岸で盗んだシンナーでヘベレケになっていた高校生ら11人の少年を補導、うち一人を盗みの疑いでつかまえた。 高校2年生の少女(15)2人を含む高校生6人のほか15歳から19歳の工員と店員らでいずれも無断で家出、前日2晩は逗子海岸で野宿、金がなくなり葉山海岸に来て、同夜東京都足立区千住の高校2年(16)が、葉山町堀内、雑貨商太田タカ子さん[仮名]方の店先から、接着剤2ダース(2400円相当)を盗み出し、仲間10人と一緒にビニール袋を使ってシンナー遊びを行なっていたもの。 同署はすでに5月末から高校生らによるシンナー遊び70余人を補導、オートバイグループによるガソリン抜き取り、モーターバイク、自転車ドロなどの少年犯罪が続出、少年ばかり16人を盗みの疑いで検挙している。 |
| ●誰もいない海・・・● |
| 昭和46年は私が生まれた年だ。 この年の5月には連続女性殺人犯、大久保清が逮捕され、6月17日には沖縄返還協定が調印される。 にしきのあきらが『空に太陽がある限り』を歌い、”サイケデリック”なんて言葉も流行った。 70年安保闘争の失敗から学生運動は分裂に分裂を重ね少数のゲリラと化し、集団リンチの発覚や翌年のあさま山荘事件のショックで国民の支持を急速に失っていった。 そんな中で行き場を失った若者たちは一体どこに居場所を見つけていくのだろう・・・。 ・・・なんて書くといかにも”現代史”っぽいが、早い話、いつの時代でも若いヤツらは群れて、そして悪い遊びもしているのだ。 それにしても”ヘベレケ”ってすごい表現だ。 『シンナー吸って、もう俺ヘベレケ』なんて会話を当時の高校生たちがしていたとすればずいぶん若い。 それに、シンナーごときで新聞に載ってしまうなんてのもウブな時代だったんだろう。 当時ハガキが一枚7円だったから、盗んだ2400円は今の20000円くらいだ。 まあ今やシンナーは初心者のやることでトルエン、大麻、バスジャック、殺人・・・と少年犯罪を挙げたらきりがない。騒がれている17歳も、今と昔ではやることが違う。 17歳・・・そう、この年デビューしたのが南沙織だった。 ♪誰もいない海〜と歌う彼女に熱狂した時代。 こんな夕陽を見ながらヘベレケになった時、それは気持ちがいいのか、それとも空しいのか・・・。 誰もいない三浦半島の海岸で野宿して、盗んでまでシンナーを吸っていた彼らの向こうには、一体何があったのだろう。 |
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| 2000.8.5 |