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      冷たくなったと愛人を刺す〜横須賀の建設作業員      
昭和55(1980)年7月14日・神奈川新聞
横須賀署は13日、横須賀市阿部倉町、建設作業員 高田裕二(31)[仮名]を殺人未遂の疑いで逮捕した。
調べでは、高田は同日午前零時ごろ、同市大滝町の大滝名店ビル内の飲食店に来ていた同市根岸町、ホステス 山部正子さん(39)[仮名]を同ビル外階段の踊り場に呼び出し、いきなり潜水用ナイフ(刃渡り15センチ)で山部さんの胸や腹を刺し3ヶ月の重傷を負わせた。
高田と山部さんは同じクラブに勤めていて知り合い、去年2月から4ヶ月間同せい後、別れていた。高田は1時間半後、友人に付き添われて同署に出頭してきたが、「冷たくなったのでやった」と自供している。
●これって、もしやストーカー?●
今からちょうど20年前。
当時の記録をひも解くと、この年は富士見産婦人科病院で乱診事件があり、新宿でバス放火事件があり、川崎では予備校生が両親を金属バットで撲殺・・・。なんとなく
最近の事件の原型が登場した年のような気がする。
そう考えると、今回の事件は
ストーカーによるもの、とも考えられる。
前の年の6月に別れてから
約1年たって刺された女性。しかもその理由が”冷たくなったから”というのはあまりにも理不尽だ。
もしかしてずっと付きまとっていて、愛想をつかされた挙句に呼び出し、潜水用ナイフで・・・。
ううっ、怖い。しかも潜水用ナイフって、彼はアワビやサザエでも採っていたんだろうか?
それにしても”大滝名店ビル”ってどこだろう。その
外階段でストーカーの男に刺される恐怖なんて、並のことではないだろう。
ところでこの1980年は
松田聖子田原俊彦近藤真彦が登場し、沢田研二は絶好調で松村和子は「帰ってこいよ」なんて歌ってた、歌謡曲全盛時代。ルービックキューブの流行もあったしウォークマンの爆発的ヒットもこの年だ。
そんな時代の片隅で事件が変化をし始めた転換点は、今に何を教えてくれるのだろうか。

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2000.8.16