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      【再評価】ムカチョーは進化し続ける〜喜八      
ムカチョーは進化し続ける〜喜八
横須賀市安浦町1-3-8
国道16号沿い・湘南学院並び
[地図]
●現在は別のお店になっています●

●再評価版●特別編・喜八ラーメンを食べてみた!
スープ 喜八ラーメン(塩) 喜八ラーメン(700円)
めん 中太めん / ストレート
チャーシュー 脂少なめ / やわらか
トッピング のり・ネギ・きくらげ・
豚バラ・白菜
ねだん 700円

個性派の店を次々に送り出している三浦海岸の一喜
2号店の塩や超個性的なラーメンを出しているを見ると、一喜グループは何をしでかすかわからないという、いい意味でエキセントリックな魅力を感じる。
そして第一号の支店であるここ、喜八も、久しぶりに行ってみるとずいぶんと雰囲気が変わっていた。
テーマは、アジア
昔ながらのしょうゆラーメンとともに中華チーノ(700円)フォーベトナム風麺(800円)キムチチャーハンなどのメニューが並び、どうしちゃったの?!というくらいアジアンテイスト
見ればカウンターの前の棚にはベトナムの香辛料が並んでいたりする。
食券を買うときにトッピングでチャーシューをチョイスしたかったが、昼時なのに売り切れだったので、仕方なく喜八ラーメン(700円)を買う。
昼時はランチセット(200円)なんてのもある。これは豚バラミニ丼にサラダがついたものだが、以前はなかったので相当な変化。何だか浦島太郎・海外版に遭遇したような感じだ。
待っている間にじっくりと店内を見ると、内装はほとんど変化ない。
それにしても一連の一喜グループのプロデューサーは店の作りに相当こだわっているんだと思う。塩やジャズバーの雰囲気、そしてこの喜八は木目を生かした和の雰囲気だ。
カウンターからトイレに至るまで、木の落ち着いた色とざらざら感、そして間接照明にとっても落ち着く。
テレビからは競馬、そしてスポーツ新聞を片手にタバコを吸って・・・ということがまったくなく、店内がとっても静かなのもラーメン屋っぽくなくていい
しかし、どうやら落ち着いているのは客だけではないようだ。
厨房の中も、かなり落ち着いた雰囲気
ほとんど会話を交わさない2人の店員の動きはどことなく緩慢で、待っているうちにだんだんと自分のラーメンは大丈夫だろうか?という気になってくるから不思議だ。
お客さんがたくさんいてもマイペースで淡々と仕事を進めるアジアンキッチンの職人
チャッチャッと作る旧来のラーメン屋さんのイメージがあったり、パッパッと昼食を済ませようと思っている人には気の遠くなるようなペースだ。
さて、けっこう待って出てきたラーメンは澄んだ鶏ガラ塩ベース
一人前ごとに野菜などと合わせてフライパンでスープを作り上げるやり方は塩やと同じだ。
化学調味料を一切使用していないというスープはマニアの間ではムカチョーというらしいが、割と濃い目なのに野菜を中心としたたっぷりの具のまろやかさとあいまって深い味わいがいい。
ストレートの麺も中太でスープによく合っている。
野菜たっぷり、そしてバラ肉が乗ったラーメン・・・子供の頃、おなかをすかして帰って食べた、土曜日の昼のラーメンという雰囲気だ。
この喜八ラーメンは旧評価版にあるようなこの店の基本路線を忠実に発展させた器、という感じがした。
水餃子(400円) さて、そんなラーメンとは違って、喜八の遊び心が満ちていたのは水餃子(400円)
このお店の個性大爆発、というような一品だ。
店全体に漂うアジアの雰囲気が凝縮された水餃子。もちもちした皮の下のあんはエスニックな香りだ。
何を使っているのかはわからないが、インド料理のガラムマサラ的な味がする。個人的にはガラムはあんまり好きではないので、あん全体に広がる匂いにクラクラしそうになったが、この香りが好きな人にはたまらないだろう。
基本をしっかり押さえて、サイドメニューのアジアンテイストで遊ぶ、という感じのここ、喜八。
決して現状に満足せず、どんどんと実験的なメニューを実践していくアグレッシブな姿勢
これがあるから、久しぶりに店を訪れたりするとガラッと味が変わっていることがある。
何だ、味が違うじゃないか、っていう批判は、大きなお世話なんだろう。
さまざまな器を次から次へと送り出す喜八ワールド
三浦半島の異端児の成長をちょっと見てみるか、という気持ちで、のれんをくぐりたい。

●旧評価版●”喜”、その一文字〜喜八

スープ あっさりとんこつしょうゆ 喜八のチャーシューメン〜クリックして拡大!
喜八のチャーシューメン
〜クリックして拡大!
めん 細めん / ちぢれ
チャーシュー 脂ふつう / やわらか
トッピング のり・ネギ・もやし・
きくらげ・紅しょうが
ねだん 白湯(パイタン)ラーメン650円
トッピングチャーシュー300円
お気に入り度 ★★★★★

ものすごい店に出会った
木の外観、そして中も木を基調としたシンプルな内装で、広いオープンキッチンには真新しい調理器具が並び、まるで”料理の鉄人”のスタジオのようだ。
木の香りがする店内にはジャズが流れ、しゃれたバーのよう。
ここがラーメン屋さんであることを忘れてしまうような心地よい空間・・・そこで出てきたラーメンはまさに最高の逸品だった
食べたのは白湯(パイタン)しょうゆラーメン(650円)にチャーシュー(300円)のトッピング
銀色の新しいフライパンの中で微妙な調合をされたそのスープは、あっさりしているようでコクが深く、脂も適度でクリーミーという言葉がぴったりだろう。
なにしろ飲んでいてまったく飽きない本当に久々にスープを全て平らげた
そしてその魔法のスープにからむちぢれ麺は適度な固さで、これがパスタだったらアルデンテというのだろう。
さらにチャーシューは薄く、やわらかく、そしてジューシー
きくらげ・のり・ねぎ・もやし・紅しょうが・・・このラーメンを構成する全てのアイテムが多すぎず少なすぎず、まるでひとつの芸術品のように器に寄り添っている
最初のひとくち目から最後の一滴までわき目もふらず、水も飲まずに一気に平らげた後の爽快感・満足感はたまらなかった
たかがラーメン、かもしれないけれども、こんなささやかな気持ちになれるラーメンを食べられることはやっぱりうれしいし、それを作れる人って、すごい。
聞けばこの店は三浦海岸の”一喜”の姉妹店であるという。
三浦半島に生まれた2つの『喜』・・・。巷に氾濫する家系の店たちの中で、この一文字は最高の光を放ちつづけるのだろう。
2000.7.10

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2002.7.1