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| ネバーランドの波と太陽〜雨崎デイキャンプ |

| 三浦市南下浦町 | [地図] |
| 三浦市の東の端、雨崎。 ここへ至る道はのエリアはバス路線しかなく、車での乗り入れが不可能。 さらに案内表示などは一切なく、隣のつるぎ崎から回り込むことも岩場の道で危険なため、自然がそのまま残る穴場だ。 こんなところで子供の頃から遊んでいたらどんなによかっただろう。 澄んだ水の中に入ったり、釣りをしたり、砂浜で太陽を浴びながら寝る・・・。 誰にも邪魔されない、自分たちだけの楽園だ。 |
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そんな場所を発見してずっと遊び場にしてきた高校生たちがいる。 ネット上で活躍している彼らに招待されて、ネバーランドの休日を楽しんできた。 tomくんとakiraくんといっしょに現地までの道を歩く。 あんまりたくさんの人が来ると大変なので詳しい道順はぼかしておくが、「ここ行っていいのか?」と思うような道をどんどん進んでいく。 tomくんは王国きっての理論派。akiraくんはこんなサイトを運営している、釣りとミスチルをこよなく愛する高校生だ。シーバスハンティングに関してはかなりの腕を持つらしい。 |
| 車道から遠く離れ、目指す雨崎エリアに入ると手荒い祝福が待っていた。 自称王国の原住民、石井ちゃんとジュデッカくんの登場。石井ちゃんはリーダー的存在。ジュデッカくんはこのサイトの運営者。小さい頃から三浦半島の水と自然にふれあってきた行動派だ。 現地にあった木切れとヒモで弓をつくり、矢を飛ばし、爆竹を鳴らして歓迎する彼ら・・・。思わず童心に返ってはしゃいでしまった。 しかも爆竹の燃えカスや矢を全部しっかり拾っているところがいい。 |
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そして現地では、長身でしっかりしたshunくんが待ち受けていてくれた。これで全員集合だ。 彼らは同じ中学の仲間で、数年前からここへ来ては自然を満喫してきたという。ほとんどが初対面だけど、とっても気さくな少年たちだ。飾らず、自然を本当に愛しているたくましさを感じる。 教えられることがとても多く、話しているうちに大人と少年の境界線をあまり感じなくなるようだ。 それは、話題が合うとかそういうことではなく、単純に、自然を前にして、そして自然を介して話をしているからなのかもしれない。 |
| 辺りを見渡すと、息を飲むような風景が広がっていた。 目の前の東京湾はどこまでも青く澄んでいて、砂浜はとてもきれいだ。ところどころゴツゴツと突き出た岩はこの地域の地形の変化をそのままにあらわしている。 そして人がぜんぜんいない。 ちょっと行ったところにある三浦市東部浄化センター付近には数人の釣り客がいるが、雨崎エリアに来る人はほとんどいない。 |
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そうなると砂浜は当然きれいだ・・・と思って見てみると、大小いくつかのゴミが。 彼らによれば、これらのほとんどは海から流れ着くものだという。ライフジャケットや中国語の書かれた洗剤の容器もあったらしい。 確かにここは金田湾と浦賀水道の境目にあたるところだ。潮の流れでいろいろなものが流れ着くのだろう。 そしてその潮は釣り人にとっても絶好の釣果をもたらしてくれるのだろう。 |
| しかし自然はただおだやかなだけではない。 行った当日、大規模な落石跡を発見した。 長い砂浜を完全に真っ二つにするように崖が崩れたのだ。 しかもその崩れ方が半端ではない。 近くに寄って見ると2m四方ほどの巨大な石がゴロゴロと転がっていた。高さ10mほど上からの落石だ。もしこの下に通行人がいれば大惨事になっていただろう。 自然の中にお邪魔している身だから、こういうリスクも想定していなければいけないのだ。 |
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さて、砂浜に設置したたき火を中心にして、とっておきの休日は進んでいく。 みんなで一緒に何をするでもない、思い思いのデイキャンプだ。 必ず一人、火と荷物の番をして、みんなあちこちに散っていく。 釣りをしたりちょっと冷たい春の海に飛び込んだり浜辺を歩いたり・・・。 ぽかぽか陽気の中、5人の、5通りの遊びが始まる。 |
| 釣り部隊はアナハゼなどを釣り上げていた。 しかしその割には魚を持って帰ってこないので聞いたら、「バラしたんですよ」との答え。 へえ、すごいなあ。魚をその場でしめて3枚にでもおろすのかな。活きじめか、さすが。 などとヘンなことを考えていたが、後で話していて、それは「逃げちゃった」という意味とわかった。 なるほど・・・。 |
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昼ごはんはバーベキューだ。 砂浜に炉を掘り、持参した炭に火をつけ、網に食材を乗せていく。 それにしても手馴れている。アウトドアでの遊び方が身についているんだろう。 ”家にばっかいないで外で遊んで来なさい!”と外に出て行く先がこんな大自然だったらどんなにいいだろう。 |
| みんな自分の食器を持って火を囲む。 しかし網の上に並んだ食べ物は牛肉、牛肉、ソーセージ、牛肉、ソーセージ、焼き鳥、牛肉、焼き鳥、焼き鳥、ソーセージ・・・。 若い。少しは野菜も食べなさい! でも聞くと朝はここで簡易コンロを出して雑炊を食べたそうだ。 彼らの遊びは果てしない。 |
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『三浦半島へ行こう!』の取材をする身としてはあちこち探検をすべきところだったが、結局きれいな景色をデジカメに収め、火を囲んで彼らと話をしたり海を眺めてぼーっとしているうちに時間が過ぎていってしまった。 しかし考えてみればこんな極上な休日はない。 一日中、ぽかぽか陽気の中で遠く房総半島を眺めてすごすのだから。 |
| 夕方になって涼しくなってくると、火を囲んでいろいろな話をした。 学校のこと、釣りのこと、ホームページのこと、自然のこと、未来のこと・・・・。 ゲーセンにも行くしケータイは使うしバンドもやるし、たまにキレたりもする。 でも、いつも自然が心の中にあって、その自然にお世話になっている。 そして自然も横須賀も、愛している。 |
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帰りに跡形もなく全てのゴミを持って家路につく彼ら。 便利な世の中で生きていても、こうやって地に足をつけて自然とシンクロすることが何よりもおもしろい遊びだということを体の芯から知っている。 釣り道具を平気で捨てていったり、バーベキューの残飯を大量に草陰に捨てていったり、ペットボトルを海に落として帰っていったり、RV車でバンバン砂浜に入っていったり・・・。 |
| 自然を勝手に楽しんで勝手に汚して帰っていくのは自然の中で遊んだことにはならない。 雨崎の少年たちはごくごく当たり前に自然を楽しんでいるだけだ。 それを真似することがどんなに難しいか、ということだろうか? 三浦半島の自然を考える、いい機会になった。 こんなぜいたくな休日は、他では味わえないだろう。 |
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| 2002.4.29 |