| 三浦半島をあるく!に戻る |
| 秋の三浦半島ウォーク2002・第5弾 三浦半島最後の秘境をゆく!〜二子山ウォーク【前編】 |

| 三浦半島北部、横須賀と葉山の境にあるニ子山(207.9m)。 大楠山(242m)に次いで三浦半島第2の高さを誇る山だ。 ここへは逗子ルート、葉山ルート、田浦ルートなどたくさんの登山道があるが、今回はその中でも最も厳しくて長い田浦ルートをとってみた。 道なき道を行き、山頂の景色を楽しみ、そして森戸川源流の水を味わう。 人の手がほとんど加わっていない広大なエリアを、冒険した。 |
| ●今回のルート● (京急田浦駅)→馬頭観世音→ニ子山山頂→森戸川源流→田浦郵便局→(京急田浦駅) ●データ● *今回のルートは20kmほどあると思われます。 *東逗子や長柄などの葉山側ルートと違い、かなりきつい山道です。 *今回の取材は山道に入ってから出るまで約6時間かかりました。 *きつい山道なので、しっかりしたすべらない靴が必要です。 *かなり詳しい地図またはこのエリアに詳しい人といっしょに行くことをおすすめします。 *下手をすると遭難の危険すらあります。自信のない方は逗子・葉山ルートから入ってください。 *詳細地図はありません(とても書けません)。広域地図はこちら。 現地の案内表示が詳しいのでそれに従ってください。 ●時刻表● *京急田浦駅発安浦二丁目方面バス時刻表 ●地図● 二子山付近広域地図 |
| ●もくじ● | |
| 【前編】尾根伝い、こもれびの森〜二子山への道 | |
| 山に入り、尾根伝いにひたすら二子山をめざして歩きます | |
| 【後編】水の精がすむ森へ〜森戸川源流への道 | |
| 森戸川の源流でマイナスイオンを浴び、道なき道を通ってゴールをめざします |
| ◆尾根伝い、こもれびの森〜二子山への道 | |
| 二子山(ふたごやま)がこんなにすごい所なんて、知らなかった。 三浦半島の山といえば大楠山と思っていたが第2の標高を誇るここもすばらしい山だ。 この山の山頂に行くのに一番近いルートは南郷上の山公園からの道。 この公園に車をおいてちょこっと広い山道を行くと、すぐ山頂だ。 しかしそれはあくまでも二子山の一部を味わうだけだ。 |
![]() |
![]() |
今回行ったルートは、田浦から尾根伝いに二子山に抜け、そこから森戸川を目指して歩く道。 全ルートの中で最も長くて過酷だけれど、人の手がほとんど加わっていない大自然をたっぷり堪能できるアドベンチャールートだ。 長い長い道のりを歩いてようやくたどり着く山の頂、そして清流のおいしい水。 この感激を味わいたくて、深い山に入った。 |
| 田浦郵便局前でバスを降り、歩道橋で反対側に渡ると、細い路地がある。ここが出発点だ。 この道を行くと途中で田浦梅の里への分岐点がある。 2月から3月にかけて、約2700本の梅が咲き乱れる場所だ。 ここを過ぎて小さな川沿いにどんどん進んでいくと、白赤稲荷神社の入口がある。 ここが、目指す二子山への出発点だ。 |
![]() |
![]() |
入口の鳥居を過ぎると、山道が始まる。 途中まであった石の階段もすぐになくなり、いつの間にか道幅の狭い急な道になっている。 ここはくもの巣が多いから何か杖とか長い棒があると便利だ。 それにしても観光地図は役に立たない。 25000分の1とかの、かなり精密な地形図とコンパスが一番いいかもしれない。 今回は何度もこのルートを行ったことがある石井ちゃんとジュデッカくんに同行した。雨崎デイキャンプでお世話になったアウトドア高校生だ。 |
| もしここに詳しい人がいなかったら、時々出現する小さな案内表示を見逃さないようにすればオッケー。 誰が作ったのか分からないけれど、かなり精巧な案内板だ。 山に深く入ってからこれを見逃すと森の中で大変なことになる。 三浦半島で遭難なんて、って思うかもしれないが、笑い事ではない。ここでは、遭難なんて簡単なことだ。 特に後半、それを思い知らされることになる。 |
![]() |
![]() |
そんなことを話していたら突如、白赤稲荷の鳥居がたくさん見えた。 出発点の大きな鳥居から畑の中を歩き、険しい山道を30分くらい歩いてようやくたどり着くんだから、ここにお参りするのも大変だ。 森の中に点々と続く鳥居の道。 結構不気味だ。 夏の夜なんか格好の肝試し場所になりそうだ。 |
| さて、この鳥居を見たら元の道に戻る。 ここからが大変だ。 右の画像のような道なき道がしばらく続く。 しかも勾配が急。 くもの巣を払い、生い茂る木をよけながら、ずんずん進む。足元も狭く、注意深く一歩一歩進まないと転んでしまいそうだ。 しかもこのルートはあんまり歩く人がいないのだろうか。道が見えないくらいに木がせり出していたりするから要注意だ。 |
![]() |
![]() |
そんなふうにして山と格闘しながら登ると、ちょっと開けた場所に出た。 遠くの青空の下に、八景島シーパラダイスの水族館や長浦港の船が見える。 ずいぶんと登ってきたような気がするが、時計を見ると田浦郵便局から30分しかたっていなかった。 まだまだ先は長い。 全行程の何分の1くらいだろう?と思って聞くと 「さあ?」なんて答えが返ってきた。 二子山の森は、深い。 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
| それにしても森を歩くのは気持ちがいい。 頭上からは高い木の間から秋の日差しが降り注いでいて、ともすれば薄暗い道をさわやかに照らし出している。 鳥があちこちで鳴いて、木の間からは絶えずやわらかい風が吹く。 森林浴ハイキング。 マイナスイオンを全身に浴びながら進む道。 楽しい話がこれに加わったら、最高の休日だ。 |
![]() |
![]() |
しばらく細い山道を歩いて行くと、遠くに横浜横須賀道路の逗子インターが見えた。 考えてみれば、この高速道路が辺りの森を東西に分断したのだ。 開発の足音がここまでのびて来たら大変だ。 今となっては三浦半島に残された数少ない山の道になってしまったこのルート。 武山よりも高く、大楠山よりも険しい、まさしく三浦半島最後の秘境。 |
| このあたりは杉の木が多いのだろうか。 ずっと昔に植林されたものかもしれないが、春先の花粉シーズンになるとちょっと歩けそうもない・・・。 と思っていたら、そんな杉の森の中に馬頭観世音があった。 由来はよくわからないが、杉に守られるようにしてひっそりと石仏がたたずんでいた。 その前のエリアで休憩。 |
![]() |
![]() |
ふと見上げると、10メートル以上ありそうな巨木が見下ろしていた。 森の木は、太陽の光を受けようと先を争うようにして上に伸び、葉を広げる。 そうして何百年も繰り返されてきた自然の営みがこんな巨大な木を作ったんだろうか。 木々が作り出す大きな大きな緑色のドーム。 感動的な風景だった。 |
| 二子山への道はまだまだ続く。 ひたすら尾根に沿って歩く道。 地図を見ると、横須賀から逗子、そして葉山へと越境しているようだ。 そんな境界線とは無関係に、森はあるし道は続いていく。 不意に、森がとぎれて海が見えた。 こうやって山の上から西にも東にも海が見えるウォークは三浦半島ならではだろう。 |
![]() |
![]() |
歩いていくうちに木の高さが低くなってきて、だんだんと明るくなってきた。 尾根の最高点を歩いているんだろう。 あたたかい秋の日差しがめいいっぱい降りそそいできて、快適だ。 そんな気分もこの看板でクールダウン。 『注意 どこにも危険はひそんでいます。 ●山をよく知っている人と行動しよう ●知らない道に入るな ●ゆだん・過信するな』 |
| 今まで三浦半島の道をたくさん歩いてきたが、この道は一番危険が多いかもしれない。 ちょっと気を引き締めて、いよいよ、頂上を目指す。 |
|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
| しばらく歩くと、突然、広い道に出た。 地図を見ると、南郷上ノ山公園から二子山頂上に向かう道とぶつかったのだ。 頂上にはKDDIの中継所があるから、管理用に車も通れる広い道だ。 おまけにカーブにはミラーまでついている。 さあ、これからいよいよ頂上を目指すぞ!と思うところにちょっと拍子抜けするような光景。 親子連れが犬の散歩をしていたりする。 確かに、葉山からの道は楽勝だ。 |
![]() |
![]() |
途中にあった看板に、この付近で見られる野鳥リストが絵付きで書いてあった。 全部で15種。その全てが秋に見ることができる。 カワセミ・カワラヒラ・シメ・マヒワ・トビ・キセキレイ・シロハラ・ツグミ・ジョウビタキ・ホトトギス・シジュウカラ・ヤマガラ・アオジ・ホオジロ・コゲラ・・・。 何だか呪文のようなリストになったが、今まで歩いた道で、この中の鳥にたくさん会っていたのかもしれない。 ●鳥について詳しく知りたい人は『Yachoo!オンライン野鳥図鑑』がとっても詳しいです!携帯用ページもあって山歩きに便利。 |
| 秋色に染まったの広い道をのんびり歩いていると、遠くにKDDI葉山中継所の大きなアンテナが見えてきた。 三浦半島の山の頂上にはことごとくこういったアンテナが立っている。 目印になっていいけど、中途半端な低さだとこういう建造物の餌食になってしまうのかもしれない。何だか味気ない気もする。 そうこうしているうちに、頂上が見えてきた。 この階段を登ると、いよいよ二子山の最高地点だ。 |
![]() |
![]() |
![]() |
| ◇続きはこちら→【後編】水の精がすむ森へ〜森戸川源流への道 |
| 三浦半島へ行こう!へ戻る |
| 2002.11.24 |