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      秋の三浦半島ウォーク2002・第2弾
海のくらしと丘のやすらぎ〜南の入り江ウォーク【前編】
     
海のくらしと丘のやすらぎ〜南の入り江ウォーク【前編】
三浦・海の道ウォーク」に続いて、今回も『関東ふれあいの道(首都圏自然歩道)』を歩いた。
神奈川県内2番目のコースになっているここは三浦市西海岸を北上するルート。
道沿いには漁村のくらしとヨットのある別荘地のくらしが同居し、平日と休日ではその様相が一変する。
県外ナンバーの車がほとんど走っていない晴れた平日に、のどかな海沿いの道を歩いた。

●今回のルート●
(京急三崎口駅)→三崎港バス停→うらり→歌舞島→浜諸磯
→諸磯湾→油壺湾→荒井浜→胴網海水浴場→油壺バス停→(京急三崎口駅)
●データ●
*3.4kmの規定ルートに浜諸磯と荒井浜周辺の寄り道を含めて、全長約5kmほどのルートです
*全行程は休憩を含めて約3時間です
*ほとんどの道が舗装されているので、足場は悪くありません。
●時刻表●
三崎口駅発油壺行きバス時刻表
油壺発三崎口駅行きバス時刻表
三崎港発バス時刻表
浜諸磯発バス時刻表

●もくじ●
◇このツアーの詳細地図はこちら→南の入り江ウォークマップ
【前編】道のおわり、その先の青い海〜浜諸磯への道
魚市場、歌舞島を通り、のどかな海の暮らしを見ながら岬の果てへ
【後編】油壺の静寂、荒井浜の澄んだ渚
ヨットハーバーを越えて静まり返った油壺、そして荒井浜ビーチへ

道のおわり、その先の青い海〜浜諸磯への道
今回は三崎港からスタート。
しかし車で来た場合は先にゴールの油壺へ行くことがオススメ。
ここに車をとめて、バスで三崎港へ回りこむといい。
というのも、油壺周辺の駐車場は平日が1日300円という激安ぶり。
マリンパークの駐車場は500円だ。この駐車場、休日になると700円、そして夏には2000円になってしまうすごい場所だ。
バス停のすぐとなりの駐車場に車を入れ、そこからすぐバスに乗り込む。
ここは平日1回300円!
三崎港 油壺から三崎港へは230円。
バスを降りると、すぐ目の前が三崎港だ。
生活のにおいのする漁村の下町。
そしてそれは恵みをもたらしてくれる港を中心に広がっている。
さっきまで漁をしていた漁船、ピンク色の観光船、そしてプレジャーボート。
全てが海を中心に動いている、南の街だ。
その新しいシンボルになったのが三崎港産直センター”うらり”。
今回の逆ルートをたどって、ここを終点にしてお土産を物色するのもいい。
ただし販売エリアの営業時間は9時から17時なので要注意。
”うらり”の巨大な建物からひとつ港を越えたところにあるのはマグロのセリが行われる新しい魚市場。
早朝から続々と水揚げの船が現れ、午前8時半頃から10時すぎまでが売買のピーク。
冷凍マグロから立ち上る湯気と仲買人の熱気が充満していく。このダイナミックな光景を2階から見学することもできる(詳しくはこちら)。
三崎港産直センター”うらり”
三崎さかなセンター この魚市場では毎週日曜の朝市も有名。
近くには三崎さかなセンターやイカ直販センターなるお店もあり、魚介類の全てが安くそろうエリア。
さかなセンターのテーマソングはもちろん「おさかな天国」。
♪さかなさかなさかなぁ〜のアノ歌が、この日一日頭をぐるぐるまわってしまった。

うらりの裏にある水揚げ場 うらりのお土産売り場

さかなエリアを過ぎると、こんもりとした緑の丘が見えた。歌舞島(かぶじま)だ。
源頼朝も訪れたという古くからのリゾート地だが、今は雑草が生い茂り、入るのを躊躇してしまうくらい。
そんなアヤシイ公園の入口に立つ解説の看板はちょっとさみしそうだ。
歌舞島から5分ほど歩くと、二町谷。
ここには蓮痕(れんこん)と呼ばれる県の天然記念物がある。
歌舞島
レンコンを通過 三浦市教育委員会が建てた色あせた解説看板を熟読したが、何だか、よくわからない。
自分なりに解釈すると、その昔海底だったときに波の作用によってできた渦巻きが地上にあらわれたものだという。
よくわからないが、とにかくすごいかもしれない。
看板には「現在、蓮痕については神奈川県教育委員会で調査中であり、その結果をもとに、解説板の立て替えを予定しています」とある。
日付は昭和63年。
おいおい、どうなったんだ、その調査。
この近くには珍しい地名がある。
海外町、と書いて「かいとちょう」。
三浦にいながら海外在住なんて、おもしろい。
そんな海外の目の前の海には、ウミネコがたくさんひなたぼっこをしていた。
ここは古くからの漁師町。
港では、一仕事を終えた船が体を休め、おじいさんが一人、漁具の手入れをしていた。
ウミネコが気持ち良さそうに休んでいる
古くから続く海のくらし 朝の慌しさと、昼下がりののんびりした時間。
朝のセリから始まって一日中観光客でごったがえす三崎町も、そしてこの小さな港での光景も、どちらも古くから続く三浦の街の日常の姿。
そこに海がある限り、海のくらしは淡々と続けられていく。
そこからちょっと歩くと、左手に分け入っていく道を発見。
恐る恐る進んでいくと、小さな入り江に出た。
ここらへんの土地は入り組んでいて、本当に入り江が多い。
波が全くない、天然の港だ。
漁船を陸に上げるレールが敷かれたこの入り江は本当に静かだった。
静かな入り江
まだあったこの廃墟 そんな静寂の中、ふと顔を上げると、懐かしいものが目に入ってきた。
本当にこわい廃墟3”の右下の画像に写っている廃墟だ。
何年雨風にさらされているのか?
まだまだ健在。誰が住んでいたんだろう。

さて、尾上町の交差点まで来たら、ちょっと寄り道。
本来のルートはまっすぐだが、ここは左の急坂をのぼっていくことにする。
この坂を上りきって左にずーっと行くと、そこにあるのが浜諸磯(はまもろいそ)の街だ。
民宿があって、港があって、そして民家が数軒あるだけの、小さな小さな町。
海のくらしが息づいている岬だ。
バスの終点”浜諸磯”の先は、なぎが出迎えてくれる、静かな海。
道の終わりは海
断崖が出迎えてくれた 道の向こうから吹いてくる風に誘われて海に出ると、もうすでにおなじみになったナナメ岩がたくさん出迎えてくれた。
右にある緑の断崖は長年の海の作用で深くてやさしいシワを刻んでいる。
前回行ったつるぎ崎方面の岩と似ているのだが、こちらは外洋には面していないので、ツンツンしているというよりも、どことなく穏やかな、全体的に丸みを帯びたような感じがする。
左に目を向けると、海に突き出た緑の丘の上には、数軒、大きな家が建っている。
そう、この一帯の丘の上には別荘が立ち並んでいるのだ。
細い道を上って行くと、別荘の裏側に出る。
下から見るよりもはるかに大きい。
一体誰の家なんだろう?
静かななぎを見ながら本を読んだり音楽を聴いたり。もちろん、夕陽も最高だ。
海のくらしと丘のやすらぎが同居する、諸磯の海だ。
丘の上は別荘地

浜諸磯に向かう道 海を見下ろす谷

◇続きはこちら→【後編】油壺の静寂、荒井浜の澄んだ渚
このツアーの詳細地図はこちら→南の入り江ウォークマップ

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2002.9.29