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| 風とみどりの峠みち〜三浦半島縦断ウォーク【その2】 |

| ●もくじ● |
| 【その1】ループと谷戸と峠を越えて〜十三峠への道 |
| JR田浦駅をスタートして谷戸を抜け、ループを見ながら峠をめざします。 |
| 【その2】コンクリートを越えていく〜阿部倉への道 |
| 塚山公園を下り、コンクリートの要塞を通って阿部倉エリアに入ります。 |
| 【その3】続く急坂、ヨコヨコまたぎ〜大楠山ろくへの道 |
| 大楠山を前にして立ちはだかるのがキツイ急坂。ヨコヨコを2回またいで進みます。 |
| 【その4】海賊たちは丘をのぼる〜衣笠山への道 |
| 三浦氏の要塞だった衣笠城址。春には桜が咲き乱れる山から見える絶景は・・・。 |
| ●広域地図● Map-2 三浦半島北部 │ Map-16 三浦半島中央 |
| ◆コンクリートを越えていく〜阿部倉への道 | |
| JR田浦駅を出発してからおよそ50分。 十三峠を越えて、何だか殺風景な細いコンクリートの道を行くと、そのすぐ向こうには県立塚山公園がある。 十三峠側から来ると、ちょうど標高133mの公園の頂上部に裏から入るような格好になる。 その一角にある小高い丘に登ってみた。 |
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上りながら見渡すと、周りはすべて桜の木ということに気がついた。 そういえば、ここは桜が有名だったんだ。 冬枯れの景色ばかりを眺めていたのですっかり忘れていた。 ソメイヨシノをはじめとしてシダレザクラ・ヤマザクラ・オオシマザクラなどが無数に咲き乱れる桜の園。 見渡すかぎりどれもこれも桜の木だ。今年の花見は決まったな。 |
| 丘の上からは、海がきれいに見えた。 さっきは小さく見えた猿島が大きく見える。 そしてその手前の長浦港に停泊している自衛隊の船の群れもよく見えた。 どこに行っても猿島を探してしまうのは地元民の性かもしれないが、これに桜のやわらかなピンク色が加わったらさぞかし彩が加わるだろうな、って思う。 |
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丘を降りてちょっと歩くと「富士見台→」の表示が。 東側の海にばかり気を取られていたが、西側には富士山が見えるのか。 考えてみれば、猿島と桜と富士山が一気に見られる場所はそうはない。 ちょっとでも山が遮っていても見えないから、この塚山公園は貴重かもな、とさっそく向かった。 |
| 行ってみると、富士見台はちょっと小ぎれいなテラスのような感じだった。 さあて、富士山富士山・・・と西側を見ると、あった。 山と山の間に、富士山の上2割くらいが小さく突き出ていた。 何だか富士山よりもさっきのドコモのアンテナの方が目立つ。 でもまあの場所で富士山を見られるっていうこと自体すごいのかもしれない。 |
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グググッと目一杯望遠を使って撮る。 すると、またまたレンズを横切る物体が・・・。 送電線だ。 もうホント、今回のウォークはいい景色だな、と思ってカメラを向けると必ず送電線が写る。 ある程度は仕方がないにしても、富士山に完全にかぶるのは何とかしてほしい。 |
| ”富士見台”から見える送電線越しの富士山。 こればっかりは、どう望遠を使っても、どこに動いてもどうしようもなかった。 何だか不完全燃焼のような気分で富士見台を後にすると、この裏あたりに200戸の住宅を作る、という開発計画の看板があった。 この辺りには、あちこちから開発の波が押し寄せてきているようだ。 |
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この塚山公園は、徳川家康の外交顧問として重用され三浦の地を与えられたウィリアム・アダムス(三浦按針)夫妻の墓があることから開かれた場所だ。 公園の上のほうにある小高い丘をのぼると、シンプルな塔が2つ立っていた。 右が按針、そして左が妻の墓。 日本に漂着してから波乱万丈の日々を送り、そして三浦半島を愛したイギリス人が、ここに眠っている。 |
| 彼らが視線を向ける先には、やっぱり海があった。 そんな東の海を望む展望台にのぼる。 すると大楠山から猿島、観音崎までずーっと三浦半島の中央を眺めることができた。 猿島の手前にはやっぱり送電線が伸びている。 ふと見ると、山々の頂には、ことごとく鉄塔が建っていた。 |
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塚山公園の奥に、大楠山へ向かう細い道があった。 ここから大楠山へはいったん山を降りて谷を歩き、しばらく歩いてからまた山道へ入ることになる。 地図で見るとけっこうな距離があるが、そのほとんどが下り坂か平らな道なので、さほど時間はかからないだろう。 |
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| 細い下り坂を軽快に降りること約10分。 どうやらあっという間に山を下りてしまったようだ。 すると、前方からゴーゴーという車の音が・・・。 歩いて行くと、そこには本町山中有料道路が通っていた。 車で行けば、本町側から塚山公園の下を通ってちょうどトンネルを出てきたところがここ、”山中”ということになる。 |
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その地名から言って昔ここはホント”山ん中”だったんだろうな。 しかし今ではこの道路、そして横浜横須賀道路の横須賀インターがデーンとある、コンクリートの要塞地帯だ。 ここからは巨大な高速道路を見ながら歩き、広い車道に沿って池上に出て、道を渡って大楠エリアに行くことになる。 この移動は約30分。そしてかなり殺風景だ。 このルートの目印を・・・。 |
![]() 横須賀インターを右へ |
![]() 池上トンネルを抜けて |
![]() つき当たりの工事現場を右折 |
![]() 「池上6丁目」の信号を左に |
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| 池上にある「横須賀インター入口」のT字路では、今阿部倉トンネルの工事中だ。 完成すれば、そこから平作を抜けて衣笠城址に一気に通じる3kmほどの道ができることになる。 それと行き先は同じだけど、クネクネとかなり遠回りして倍くらい歩くのがここからの大楠ルートだ。 |
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”池上6丁目”の信号を入り、山に向かってどんどん歩いて行くと、だんだんと山里の雰囲気が漂ってくる。 高い竹林にはさらさらと冬の乾いた風が通り、そして畑では青首大根がやわらかな日差しを浴びていた。 この風景は、昔からさほど変わっていないんだろう。 四季おりおりの暮らしが続く、山の光景だ。 |
| 池上から30分くらいで、阿部倉温泉が見えてきた。 江戸時代から栄え、三浦一族の隠し湯とも言われる温泉。 横横道路の開通で移転したらしいが、浦賀を目指す旅人たちが昔から疲れを癒した湯なんだろう。 湯の沢旅館で入ることができるが、宿泊も休憩も予約が必要らしい。 |
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阿部倉温泉に向かう道には行かず、平作の町並みを眺めながら大楠山をめざす。 すると見えてきたのはまたもや巨大なコンクリート。 横浜横須賀道路だ。 ちょうど横須賀インターと衣笠インターの間くらい。 そしてゴーゴーとひっきりなしに車が通る道の脇には、長く細い歩道があった。 |
| 静かな里がこのコンクリートの出現によって姿を変えたのがおよそ20年前。 これによって三浦半島から北へ向かう交通の便は格段によくなった。 しかしその裏側で、この細い道の脇にある金網の向こうにはたくさんの不法投棄ゴミが。 この道路は、そういった思わぬ副産物も生み出していた。 |
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| この横横道路をまたげば、大楠山ろくの自然が待っている。 | |
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| ◇続きはこちら→【その3】続く急坂、ヨコヨコまたぎ〜大楠山ろくへの道 |
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| 2003.2.15 |