| 三浦半島の南端に近い、小網代(こあじろ)。ここは、大自然の営みがセットで残っている、全国的にも貴重な場所だ。およそ70ヘクタールという広大な土地に、森林、川、湿原、そして海が、ほとんど手付かずで展開しているのだ。70ヘクタールというのは、調べてみれば東京ドーム約15個分。ここが生き物たちの楽園であることは、容易に想像できる。人間は主役たちの邪魔をしてはいけないのだ。 |
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| 夏の日中、入り江は本当に静かだった。さらさらと葉をゆする風の音以外、何もしない。うるさい車の音も、ここまでは聞こえない。人工のシステムから隔絶されたような雰囲気が、駅から30分ほどのところに位置する奇跡。その営みの中で、とんびが悠々と空を舞い、そして森や水の中では想像もできないくらいの命が、彼ら特有のルールにのっとって、生死を繰り返しているんだろう。 |
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| しばらく、森の中を動き回る。細い小径を通り、道なき道を迷い、ぬかるんだ道を渡り、そして“トトロのトンネル”を抜けた。到達したのは「イギリス海岸」と呼ばれる水のほとり。ここには、驚くべき静けさと、三浦半島の原風景が広がっていた。圧倒的なスケールを確認したら、いったん、引き上げることにしよう。大潮の夕暮れ、また訪れるためだ。そう、そこには、この森の“主役”が待っているはずだ。 |
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| ◇「大潮の夕暮れ」レポートは次のページから |
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