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      三浦半島・さくらをもとめて2003〜嵐を越えた花のいろ【前編】      
三浦半島・さくらをもとめて2003〜嵐を越えた花のいろ
ものすごく早かった2002年の桜
その開花日よりもおよそ1週間遅れて、今年の桜がやってきた。
しかしつぼみが開いてからは天気が試練を与える。
曇天、花冷え、冷雨、そして大嵐。
それを耐え抜いてきたサクラの群れは、太陽に向かってたくましく花を開いているように見えた。
青空の下でつかの間の春を謳歌する数千本の桜を、追った。

●2003年の記録●
【前編】
 塚山公園南郷公園根岸交通公園走水水源地国道134号線
【後編】
 衣笠山公園観音崎公園走水園地ヴェルニー公園通研通り三笠公園 

塚山公園〜桜1000本、密集。
京急線按針塚または逸見駅から徒歩20分〜30分 [地図]
●参考ページ●風とみどりの峠みち〜三浦半島縦断ウォーク【その2】
塚山公園
按針塚駅から上り道を20分ほど歩くと、山の上はほのかなピンク色に染まっていた。
桜のトンネルに露店が並び、ほろ酔いの花見客が焼き鳥やたこ焼きを物色する。
そして広場ではピンク色をした桜の屋根の下でたくさんの人が思い思いにおしゃべりをしたり酒を飲んだりしていた。
前日の嵐から一転して青空の下での花見だ。
すれ違う人は誰もが頬がゆるんでいるように見えた。
ソメイヨシノ満開!
1000本が密集 桜を見ると、何となく開放的な気分になる。
それをさらに盛り上げてくれるのがここの木の配置だ。
塚山公園には全部で1000本の桜があるというが、それが数箇所にまとめてドバっと密集して生えているのだ。
木と木の間隔が短いので、一度桜の下に入るとこれでもかこれでもか、という具合に花を堪能することができる。
密集する桜の下でわいわいと花見を楽しんでもいいし、静かに桜を見たい人はちょっと丘を上がると桜越しの海をゆっくりと眺めることもできる。
またここにはソメイヨシノをはじめとしてヤマザクラ・オオシマザクラなど6種類ほどの木があって、そんな無数の花びらの競演がほわっとした色を作り出す。
桜の向こうは海
ヤマザクラもきれい ついこの間三浦半島縦断ウォークの取材で訪れたときには冬の海風が通り抜ける場所だったが、それに薄化粧を施すとこんなに美しい丘になるんだ、としばし見とれてしまう。
こうして三浦半島の丘が春の彩りで満たされると、また新しい一年がやってくる。
力強く咲き誇るサクラに、たくさんの人が新しい年度の活力をもらっているようだった。

ピンク色の屋根 鮮やかな白と赤
露店が出てにぎやか たくさんの花見客でにぎわう
丘は春一色 猿島もくっきり
▼撮影日・2003年4月6日

南郷公園〜ソメイヨシノの丘
京急田浦駅から徒歩5分 [地図]
南郷公園
京急田浦駅のすぐ裏にある南郷公園。
すべり台や砂場のあるごく普通の小さい公園だが、春になると一気に華やかになる。
公園全体を取り囲むように植えられた無数のソメイヨシノが一斉に咲くと、この場所が一年で一番輝く季節がやってくるのだ。
青空の下でまぶしいくらいに咲き誇るサクラ。
殺風景な公園全体が白く染まるのは一年のうちのほんの一瞬だ。
電車からよく見える
まさに乱れ咲き! その晴れ姿を見に、地元の人々がたくさん押し寄せてはあちこちに陣取って宴を催していた。
ここは花見客というよりも、地元の人のための場所。
普段子供たちが遊ぶ場所に家族が集合する授業参観のようなものだ。
その中で誇らしげに花を咲かせるサクラの群れが美しかった。

ソメイヨシノ満開
▼撮影日・2003年4月6日

根岸交通公園〜サクラの道は歩行者天国
京急北久里浜駅から徒歩10分 [地図]
北久里浜交通公園
北久里浜駅前の商店街をまっすぐ歩いて行くと見える根岸交通公園。
夕方訪れると、真っ赤な夕陽に照らされたサクラが鮮やかな色を放っていた。
昼間やわらかに咲いているサクラは、こうして夕暮れの太陽を浴びるとまた違った表情をみせてくれる。
ここは横須賀唯一の交通教育のための公園。
夕陽に映えるサクラ
普段は交通ルールのお勉強の場 普段は子供たちが小さい自転車やゴーカートに乗って信号や標識を確認しながら交通ルールを学ぶ場所だが、花見の日曜日だけは別。
全ての信号が止まり、サクラの下は歩行者天国になる。
いつもは子供たちに厳しい目を向けるサクラも、このときばかりはやわらかな表情を見せているようだった。

信号も今日はおやすみ サクラ並木と歩行者天国
▼撮影日・2003年4月1日/6日

走水水源地〜葉桜の向こうには青い海
京急馬堀海岸駅から徒歩15分 [地図]
走水水源地
やっぱりここの桜は毎年欠かせない。
三浦半島の桜スポットの中でベスト3に入るような場所だ。
訪れたのはちょうど小学校の入学式が行われた日。
無数の桜をバックに新入生の親子が仲良く記念撮影をしていた。
去年の入学式にはすでに桜は散っていたが、今年は絶好のタイミングで花を咲かせてくれた。
青空に咲き誇る しかし水源地の桜をよく見ると、半分以上が葉桜になっていた。
心なしか他の場所の桜よりも元気がないような感じだ。
それもそのはず。このすぐ裏は海だから、大嵐の時には強烈な海風が一日中吹き付けていたことになる。それに耐え抜いた桜の生命力はすごい。
そんな花びらは、青空の下で最後の命を楽しんでいるようだった。

力強く生き抜いたサクラ 穏やかな春の海が見える
▼撮影日・2003年4月7日

国道134号線〜さくらのカーブ
国道134号線で北久里浜〜大津間 [地図]
国道134号線
春になるとこの道を通るのが楽しみだという人も多いだろう。
国道134号線。
北久里浜を過ぎてから大津の交差点に向かと、一斉に咲いた沿道の桜が目に入ってドライブや散歩が楽しくなる。
いつもは電柱や車の群れに殺風景な感じを受ける道も、一年のうちのほんの一週間、輝きを放つのだ。
信号も脇役
さくらのカーブ いつも通る通勤の道、毎日通るごくありふれた国道だけれど、しかしこの道はこうして日常の中で春を感じることができるスポットでもある。
もう少しすれば花吹雪が舞い、コンクリートのねずみ色にサクラの斑点ができていく。
そして青々とした葉をたたえたサクラは、また来年に向けてのびのびと力を蓄えていくのだ。

懐かしい通学路だ ここを通るといい気分だ
▼撮影日・2003年4月6日

●後編5ヶ所はこちら

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2003.4.9