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      あの空をめざして歩け!〜武山ウォーク【後編】      
武山から猿島を眺める
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【前編】みかんの香りの丘を越えて〜三浦富士
【中編】陽の当たる孤独なサークル〜砲台山

えだまめの下り道〜武山
標高206mの砲台山からちょうど200mの武山へは基本的に下り道だ。
だらだらとゆっくり下って、そして最後にガッと一気に登って到着、という感じ。
なので三浦富士登頂の際はヒイヒイ言っていたけれども、ここにきてようやくゆったりと歩くことができた。
深緑を眺め、その先にちらちらと見える景色を見て、そして鳥の声に耳を澄ませる。
なんてぜいたくな時間だろう、って思う。
なだらかな道が続く
桑の実がなっている この日は初夏の陽気だったが、風が適度に吹いていたので絶好のハイキング日和
おまけにこの景色だ。なおさらいい気分になってうきうきしてくる。
ふと頭上を見ると、桑の実がなっている。
桑の実を見たのなんて何年ぶりだろう、なんてしばし立ち止まってしみじみ。
そんなのどかな道も、武山山頂に近づくと急な上りになってくる。
この上り道は階段になっているのだが、その歩幅が中途半端に広いのですごく登りにくい
上からズンズン下ってくるぶんにはいいが、下からは一苦労だ。
これを越えたら山頂のアンテナが見えるはず。
まさに最後の力をふりしぼり、武山ウォークラストの上りをひたすら歩く。
最後の登り!
ついに到達! 砲台山から約30分
ついに、武山に到達した。
ここの山頂は広く、海上保安庁のアンテナのほか、武山不動院という浄土宗のお寺や展望台がある。
この武山不動院では毎年1月下旬の初不動でにぎわうらしい。
説明には『初不動は、例年1月28日で、縁日商人や近在の善男善女でにぎわっています』とちょっと笑っちゃうことも書いてあったりする。
またこの寺院は災害から身を守り、財宝を得るご利益があるという。
そして特に漁業関係者にとっては航海安全の浪切不動として知られている。
古くから沿岸漁業をしている人にとって、この山は漁場を定め、そして港の方向を知るための貴重な目印だったのだという。
そして今は海上保安庁のアンテナがその役割をしっかりと担っているというわけだ。
武山不動院
砲台山と三浦富士 さっそくアゼリアハウスと呼ばれる展望台に上ってみる。
さわやかな風が通り、その中で三浦半島の東西南北が360度きれいに見渡せる絶景が広がっていた。
さっき通ってきた砲台山の白いアンテナも初夏の青空に向かってすっくと伸びている。
その向こう側の、ちょっとこんもりしているところが最初に登った三浦富士だ。
大した距離ではないけれど、こうやって見てみるとよく歩いてきたなあ、と思う。
南東側を見ると起点となった津久井浜のきれいな海岸、そして北側には猿島と横浜・みなとみらいがくっきりと見えた。
ここから見る夕陽はさぞかしきれいなんだろう。
一年を通して、西側のいろいろなところに沈んでいく夕陽が楽しめそうだ。
もちろん、朝日も。
初日の出はたくさんの人でにぎわうのかもしれない。
津久井浜が見える
帰りは快適な下り坂 風に吹かれながらしばらく休憩し、下山をはじめる。
帰りの道はなだらかな下りが続いて道幅も広く、とっても快適だ。
サクサクと下っていったら、15分ほどでふもとの須軽谷配水池に到着した。
ここからは広い畑の間をゆっくり歩いて、津久井浜駅に向かう。
それにしても今日一日で本当にいろいろな畑の作物を見ることができた。
しかし葉を見るだけではそれが何だかわからない。
親切に『かぼちゃ』とか札をつけてくれていればいいが、世の中そんなに甘くない。
大楠山ろくウォークの時は野草ハンドブックが欲しくなったが、今度は家庭菜園ハンドブックがあったらなあ、と思った。
武山からの下り道の途中に整然と植えられてすくすくと育っている葉。これはいったいなんだろうなあ、と思っていたが、よくよく見たらなんと枝豆
広い畑の間をあるく
枝豆がたくさん 大量の枝豆が太陽の光を浴びて実りを待っているのだ。
山を歩いて汗をかいた後に見る、畑一面の枝豆・・・。
頭に浮かぶのは繊細な泡が上にたっぷりと乗っかっているキンキンに冷えた生ビール、そしてぷっくりと太ったアツアツのえだまめだ。
のんびりとした田舎道を歩きながらふと後ろを振り返ると、そこには三浦富士・砲台山・武山の3兄弟が仲良く肩を寄せ合っていた。
青い空、緑の山々、真っ白なアンテナ、そしてふもとに広がる大地の恵み
全てが絵になる、そして全てがそこになくてはならない景色だ。
また来たい、と思った。
そのときも、目指すはあの青空。
ここは、上を向いてあるく場所なのだ。
のどかな田舎道を通って帰る

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2002.6.17