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スペシャル企画・秋の三浦半島ウォーク!第1弾
      はまゆう最北の地・ウミネコの歌を聴きながら
〜天神島ウォーク
     

はまゆう最北の地・ウミネコの歌を聴きながら〜天神島ウォーク

横須賀市佐島
横須賀市自然・人文博物館付属天神島自然教育園内
横須賀線逗子駅・京急線新逗子駅から
佐島マリーナ前行きバス終点下車、徒歩5分
[地図]
●入場情報●
9:00-17:00〔4月1日〜9月30日〕
9:00-16:30〔10月1日〜3月31日〕
入場無料
●休館日●
毎週月曜日・
月末(日・月・土曜日に重なったときは別の日に)・年末年始
●電話●
0468-56-0717
●駐車場●
ビジターセンターにあり(事前に駐車許可証発行)
横須賀市自然・人文博物館公式ホームページ

三浦半島の西海岸に位置する天神島。三浦半島をとりまくきれいな海岸線がだんだんと荒廃していく中で、ここは神奈川県の名勝天然記念物に指定され、横須賀市自然・人文博物館直轄の教育園として自然の海岸がそのままに残されている貴重な場所だ。
みんなの財産を守る場所だから、この島と、一番上の画像の向こうに見える笠島を含む54haの海域は、当然海水浴的な使い方はできない。浮き輪と水着で行こう、なんて絶対禁止・・・。ここは、厳密に管理された自然島なのだ。
天神島の入り口
天神島の砂浜 島といっても今は埋め立てられて三浦半島とほとんどくっついた形になっているので、舟で渡るということではない。
佐島マリーナの隣にあるビジターセンターに車を置いて駐車許可証をもらい、島の門をくぐると右側には管理棟があって、学芸員の方が常駐している。磯遊びをしていて何かわからないことがあったらいろいろと丁寧に教えてくれる。
白い門をくぐって島に入ると小さな砂浜が広がっていて、その側にはハマオモト(はまゆう)が咲き乱れていた。
2001年の夏は雨が少なくて葉が黄色くなってしまったらしいが、満開のはまゆうの自然群生が見られるのは日本ではここが北限
この他にも50種もの海岸植物、100種の海藻、250種の魚類、350種におよぶ無脊椎動物が約500万年前の火山灰や火山れきの岩石の周囲にひしめいている、まさに生き物たちの楽園で、研究資料としても貴重な場所だ。
そして沖に目をやると無数のカモメが飛び交い、そして岩で羽を休めていた。
ハマオモト(はまゆう)
ウミネコの群れ しかしこのカモメ、厳密に言えば神奈川県で「カモメ」はほとんど存在しないらしい。
え?じゃあこのカモメはカモメではないの?と思って、学芸員の方が書いた【天神島だより】というパンフレットをよくよく見ると、いっぱい飛んでいるのはウミネコという、カモメの一種らしい。
これは一年中見ることができて、しかもセグロウミネコ・ウミネコ・ユリウミネコと天神島には3種類のウミネコが来るという。順に大・中・小と形が違うし色も微妙に違うらしいが、遠目には違いはわからない。
これは岩場に陣取って双眼鏡を片手にウミネコウォッチングをするだけでも楽しいかもしれない。
それにしてもこの【天神島だより】、すごい
ウミネコの見分け方、磯遊びの極意、島の詳細な案内、自然観察の催し物の案内、そして潮の満ち引きの情報など、丁寧でわかりやすい文章とイラストで、島の全てを伝えている
裏表白黒印刷のプリントだけど、これはどんな本よりもわかりやすい、島のバイブルのような、そんなパンフレットだ。
きれいな磯にはたくさんの生物が
左の島が笠島 学芸員の方の島に対する愛情と自然を愛する気持ちがバンバン伝わってきて、それでいてとっても親しみやすい。市の施設でこういうものってほかでは見られないかもしれない、なんて思ったりもする。
ここに来たらこのパンフレットを片手に海の生物を見る・・・そうすると自然が本当に身近に感じられるはずだ。
これによると笠島への上陸と密漁と思われる行為は厳禁。ゴミの持ち帰りは当たり前だ。あくまでも人間が自然の中にお邪魔する場なのだ。
さて、島で磯遊びをしたら、ビジターセンターで佐島漁港の歴史や海の生物の勉強をしてみてもいい。横須賀中央にある横須賀市自然・人文博物館とここ天神島自然教育園、そして馬堀自然教育園がセットになって三浦半島の自然を知り、守る取り組みがされている。
ここを訪れたのは夏の中ごろだったが、島にはもうトンポが無数に飛び交っていた秋の気配が、もうこの島を包んでいた
秋の気配がする天神島
トンボの舞う島 実はこの天神島、付近ではこんな夕陽が見られる絶好のロケーションなのだけれど、市の施設なので冬は4時半で閉園。島の中で夕陽が見られることは一年を通じて、ない
しかしここは自然が主役だ。きれいな夕陽はウミネコなどの島の生物が独占する、そんなパラダイスが、ここにはあった。

●関連ページ●
大海原に光の絨毯〜佐島

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2001.9.10